指先の硬さで上達度が分かる? | ギター:伝説・逸話・神話・都市伝説
ギターあるある(伝説・逸話・神話・都市伝説)を書いてみます。
巷には、ギターを弾かずに(聞かずに)上達度、熟練度を判断する逸話が数多く存在します。
この時点で既に何かがおかしい事に気づかねばなりませんが。
今の若い人たちにとっては、もしかしたら絶滅した事柄なのかもしれませんが、
筆者が10~20代の年齢の頃には、こういった話が山のようにありました。
山のようには無かったかもしれません。丘程度かもしれません。
なぜ指先の硬さで判断出来るのか。それは、以下の様な事柄が連想されるからではないでしょうか。
・練習時間が長い為、フレットを抑えている左手(指)にマメ(またはタコ)が出来る
・マメが出来ても弾き続ける為、マメが潰れてしまう。
・マメが潰れても練習を継続しているから根性がある
・そんなにまでして頑張ってるんだから美味い筈だ。
・桶屋が儲かる。
最後の1つが余計ですが、こういった思考で「指先が硬い→ギターが上手い」という図式を導いているのでは無いでしょうか。
ところが、ギターを弾いていて指が硬くなる理由は「練習」そのもではなく、
「弦」と「皮膚」の摩擦が演奏時に繰り返し発生する事が要因だと僕は考えます。
我らがウィキペディアでマメ・タコについて調べてみましょう。
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▼以下に一部抜粋:
肉刺(まめ)は手や足にできる水疱(水ぶくれ)で、医学的には外傷性水疱(がいしょうせいすいほう)とも呼ばれている。皮膚に摩擦などの機械的刺激が加わることで生じる水疱のこと。靴ずれも同じ原理で生じる。
▼以下に一部抜粋:
胼胝(たこ、べんち)とは、皮膚の角質層が極端に肥厚した状態のことである。足の裏など機械的な圧力、摩擦、衝撃がかかる箇所に生成しやすい。
角質層が深層に突起し、痛みを伴うものはうおのめ(魚の目,鶏眼)という。
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という事で、
マメにしろタコにしろ皮膚に対する刺激が原因で生じる身体の反応であり、
楽器の練度を推し量るには充分と言えない事が分かります。
そして、演奏時の「弦と皮膚の摩擦」は工夫次第でいくらでも軽減出来ます。
具体的な方法については次回改めて取り上げたいと思います。
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